マーキング行為と対策
縄張りを主張するマーキング行為は猫にとって自己主張の一つであり、日常生活において欠かせない行動です。

マーキング行動には、対象物に強烈な臭いのおしっこを噴射し縄張りを主張するマーキングと、顔(頬・顎・額)から分泌されるフェイシャルフェロモンを擦り付け、安心できる場所として親密性を表すマーキングがあります。顔を擦り付けるマーキングは臭いもなく特に問題ではありませんが、尿マーキングされてしまった家具や壁は臭いが残り、物によっては錆びてしまうなど人間にとっての快適な環境が壊されてしまう原因になります。また、一度行った場所では何度でも行うため、猫にとってはありのままの行動であっても尿マーキングは止めてもらいたい行為の一つに挙げられます。

ここでは、そんな尿マーキング対策についてまとめています。

マーキング行為は生後約6ヶ月ごろから行うようになり、雄の方が雌よりも回数が多く、臭いも強烈です。

マーキングする場所は、人通りの多い部屋の入り口や新しい家具や家電製品などで、同居者(人や別のペット)が増えた、室内に変化があった、心理的なストレスなどの要素によって回数も増える場合があります。

マーキング行為をやめさせる方法は、去勢・避妊手術が有効で、行動そのものをなくさせることが主な手段となります。避妊手術を行う目安として、マーキングを行う年頃である生後約6ヶ月ごろ。雄の場合は睾丸の摘出を行い、雌の場合は卵巣か子宮、もしくは卵巣と子宮の摘出を行います。しかし去勢・避妊手術を行う以前に既にマーキング行為を覚えていた猫については、術後しばらくの間、マーキング行為を行います。また、手術を行ったとしても、「全く行わなくなる」、「回数が極端に減る」など、効果は固体によって異なります。

飼い主ができる対策として、尿マーキングされてしまったら消臭剤を使い臭いが完全に消えるまで徹底的に拭き取る(なかなか落ちませんが・・・)、フェイシャルフェロモンを付けた場所には尿スプレーをしないためフェイシャルフェロモン含有の市販のスプレーを吹き付けておく、ストレスを抱えさせないことが大切です。

猫にとってマーキング行為は自己主張の一つであり、自然な行為です。去勢・避妊手術を行っていない猫は確実に尿スプレーするものだと認識し、その行為に対して怒らないよう猫との共同生活を楽しんでほしいと思います。